🍌BananaCanvas🎨を使う前に知っておきたい
🚨AI画像生成と著作権法の注意点🚨
皆さん、こんにちは! 道草ざすこです。
先日、新しいツール「BananaCanvas」を公開させていただきました。複数の参照画像と自分のスケッチを組み合わせて、理想のイラストを生成できるツールなのですが、公開後にふと気になることがありました。
「参照画像って、どこまで使っていいんだろう?」
「他の人のイラストや写真を参考にするとき、著作権的に大丈夫かな?」
そんな疑問を、ジェネコに調査してきてもらいましたので、改めて一緒に整理してみることにしました。
今回は、AI画像生成と著作権法について、初心者の方にも分かりやすくお話しできればと思います。
※※この記事は一般的な情報提供であり、個別の案件についての法律相談ではありません。※※
最終的な判断は専門家にご相談ください。
🎨 AI画像生成における著作権の基本知識
著作権侵害の判断基準:「類似性」と「依拠性」
AI画像生成で制作した画像を、個人で楽しむ範囲を超えて、広く一般に自身の作品として公開した際
著作権侵害となるかどうかは、主に以下の2つの要素で判断されます
- 類似性:後から作られた作品が、既存の著作物と実質的に似ているかどうか
- 依拠性:後から作られた作品が、既存の著作物を参照して作られたかどうか
⚠️この2つの条件が両方とも満たされた場合、著作権侵害となる可能性が高くなります。
構図・ポーズ・画風の利用について
✅ 一般的にセーフとされること
- ごく一般的な構図やポーズ(正面からのアップ、手を挙げるポーズなど)
- 画風や絵柄が似ているだけの場合
- アイデアやモチーフのみを参考にした創作
⚠️ リスクが高いこと
- 既存作品の極めて特徴的で独創的な構図の完全な再現
- 特定のポーズと背景、色彩などの組み合わせをそのまま利用
- 元の作品の「表現上の本質的な特徴」を直接感じ取れるほど類似
💻 BananaCanvasでの注意点
BananaCanvasなどのAI画像生成ツールを使用する際は、特に以下の点にご注意ください:
- 参照元画像の利用方法:既存の画像を直接参照元として使用する場合のリスク
- 生成結果の公開範囲:私的利用と公開利用の境界線
- 商用利用の可否:生成した画像の利用目的による制限
📝 著作権の「類似性」と「依拠性」って何?
参照画像の使い方、本当に大丈夫?
ざすこジェネコ~、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ…



オイッス!どうしたジェネ?
ざすこが真面目な顔してるなんて珍しいジェネな



失礼ねー。BananaCanvasを公開したんだけど、参照画像の使い方について心配になってきて。他の人のイラストや写真を参考にするのって、どこまでが大丈夫なのかなぁ?



あ~、それはすごく大事なポイントジェネな!
じゃあ特別にワガハイが調べてきてやるジェネ。
…。(検索中…)!
フムフム。わかったジェネ。



お!どうだった?



著作権ってやつは「類似性」と「依拠性」っていう
2つのキーワードで判断されるらしいジェネな



ルイジセイと、イキョセイ?なんか難しそう…



まぁ、簡単に言うとこういうことジェネ。
- 類似性:元の作品の「その人らしさ」が、新しい作品にも残ってるかどうか
- 依拠性:新しい作品が、元の作品を見たり使ったりして作られたかどうか



ちなみにBananaCanvasの場合、思いっきり元絵を参照させているから「依拠性」は100%該当するジェネよ。



え?!それってリーチってこと?!
ヤ…ヤバイじゃん!



そうジェネ、リーチなんジェネよ💧
ヤバイジェネな…。
具体例で考えてみよう:ジャンプポーズの場合



うーん、ヤバイのはヤバイけど💦
まだちょっとピンとこないかも。
具体例で教えてくれる?



しょうがないジェネな。例えば、ざすこがどこかで見つけた
「すごくイケてるジャンプポーズの画像」があったとするジェネ



うんうん



その画像をそのままBananaCanvasの参照画像にして、
ポーズと構図を抽出して、服だけ変えて
「ざすこのオリジナルイラスト」として公開したとするジェネ



あー…、それってダメなの?



それは「黒寄りのグレーゾーン」ジェネな。
ってか アウトジェネ…。なぜかっていうと





依拠性:画像を直に入力だから、「その作品を使った」のは確実ジェネ
類似性:ポーズ、アングル、パースが元画像とほぼ同じになっちゃうジェネ



だから「元の作品の二次的著作物」って言われても
仕方ないんジェネよ



そっかぁ…確かにそうだね。…じゃあ
参考にしたい時はどうすればいいの?
セーフな例:後ろ姿で見上げるポーズ





今度は別の例を見てみるジェネ。
例えば「後ろ姿で空を見上げるポーズ」があったとするジェネ



うん。それはどうなの?



もし、ざすこが元の画像を見て
「こういう後ろ姿いいなぁ」って思って、自分で…




- 体の向きを少し変える(真後ろじゃなく斜め後ろにする)
- 手足のポーズを変える
- カメラの高さを変える
- 背景を全然違うものにする



こうやって自分でラフを描いてから、
それをBananaCanvasで生成したとしたら、どうジェネ?



それならセーフ寄りってこと?



そうジェネ!なぜかっていうと
- 共通してるのは「後ろ姿で見上げる」っていう一般的なポーズだけ
- 元の作品の「決めカット感」までは引き継いでない
- 自分なりのオリジナル要素から生成されている



だから「ポーズのアイデアだけ借りた」っていう扱いに
なるんジェネよ



う~ん、でもそれだと気に入った構図とポーズのものとは
ちょっと別物って感じの仕上がりにもなりそうだね。



まぁ、丸パクリは駄目ジェネから
少しは工夫しろってことジェネ。
自作ラフなら大丈夫?でも…



じゃあ、自分で描いた下書きを
BananaCanvasに入れるのは大丈夫だよね?



まぁ、基本的にはそうなんジェネけど…
完全に自分のオリジナルラフ画ならOKジェネよ



でも「基本的には」ってことは、例外もあるってこと?



そうなんジェネよ。もし「自分の下書き」って言っても、実際は
- ❌他人のイラストや写真をそのままトレースしただけ
- ❌元絵を透かして線を合わせただけ
- ❌重ねるとほぼ一致するレベル



もしこんな👆こんなラフ画だったら、それはもう
「自分の著作物」じゃないから危ないんジェネな



うーん、でもデッサン人形で元の写真と同じポーズを再現しても、結局同じ入力結果になっちゃう事もあるんじゃない?



おっ、それはいい質問ジェネな!
確かに人間のポーズのパターンには限界があるジェネ。
でも大事なのはこういうことジェネ
ありふれたポーズとオリジナル要素の重要性


「特定の1枚を再現しに行く」のか「一般的なポーズを自分なりに作る」のか



この違いが重要なんジェネよ



どういうこと?



例えばありふれた一般的なホーズの例として
「しゃがみポーズ」を使いたいときジェネ
❌ 危ないパターン
- 「このPinterestのこのしゃがみポーズと同じにしたい!」
- 画面を見ながら角度・レイアウトまで合わせる
- 元絵の「決めカット」を再現しようとする
✅ 安全なパターン
- 「こういうしゃがみポーズの雰囲気いいなぁ」程度の参考
- 自分で何パターンかラフを描く
- Text To Imageで 元絵を生成する
- カメラの高さ、手足の位置、顔の向きを変える



わかったジェネか?





なるほど!
「寄せに行かない」、「オリジナル要素を必ず混ぜる」
ってことが大切なのね



その通りジェネ!ざすこにしては、理解が早かったジェネな!



なんでよぉ‼(笑)
…でも、わかってきたかも、ありがとね!
Pinterestの画像は使ってもいいの?



そういえば、Pinterestで見つけた画像を参照用に使うのはどうなの?よくポーズ集みたいなのが上がってるよね



それは要注意ジェネ!まず大前提として、
Pinterestは「フリー素材サイト」じゃないんジェネよ



あ、そっか。そうだよね…💦



そうジェネ。Pinterestは色んな人の作品が集まってる
「掲示板」の様なもので、著作権は元の作者にあるんジェネ。
ウーン、しょうがない…またワガハイがまとめてやるジェネ
✅ セーフ寄りな使い方
- 「こういう雰囲気のポーズいいなぁ」と見るだけ
- 別キャンバスで自分なりにアレンジして描き直す
- 角度・手足の位置・表情をしっかり変える
❌ 危険な使い方
- 他者の画像をそのままトレース
- BananaCanvasの参照画像として直接アップロード
- ポーズ抽出してそのまま作品として公開



なるほど。つまり「見るだけ参考」はOKだけど、
「直接入力」、「そのまま作品として公開」はNGってことね



その通りジェネ!✅「アイデアをもらう」のと、
❌「表現をもらう」のは別物だからジェネな
じゃあ、どんな画像なら使っていいの?



あ!、でもPIXIVとかに「トレスフリー」って書いてある
投稿なら使えるよね?



おっ、いいところに気づいたジェネな!
「トレスフリー」「トレスOK」って明記されてる素材なら、
条件を守れば使える可能性が高いジェネ



可能性が高い…ってことは、確認すべきことがあるってこと?



そうジェネ。必ず「その投稿ごとの利用規約」を読むことジェネな。同じ「トレスフリー」でも…
- 商用OK/NG
- クレジット表記必須/任意
- AI学習・AI生成に使用OK/NG
- 再配布NG



👆こういう条件が作者さんごとに違うことが多いんジェネよ



なるほど…じゃあ、具体的にどんな画像なら
BananaCanvasに入力しても大丈夫なの?



ウ~ン、しょうがないなぁ、じゃあまた
ワガハイがまとめてやるジェネ!
✅ BananaCanvasに入力していい元絵の条件



入力してOKな画像は、こういうやつジェネ
1. 自分の著作物
- 自分で描いたラフ・線画・完成イラスト
- 自分で撮った写真(自撮り・風景など)
- 自分が入力したテキストから生成した画像やイラスト
- 仕事で権利を全部譲渡していない自分の制作物
2. 利用条件がハッキリOKな素材
- 利用規約に「商用利用OK」「トレスOK」「AI処理・画像生成に使用OK」が明示されている素材集
- 有料/無料のストックサイトで「再加工OK」「AIサービスでの利用OK」と書いてあるもの
- 専用のポーズ集サービス(例:Pose Studio、ランダムポーズメーカー)
3. パブリックドメイン / CC0
- 「著作権放棄」「CC0」「パブリックドメイン」とハッキリ書かれている画像







Pose Studio、ランダムポーズメーカー …
ポーズ集のサイト?そんなサイトもあるのね!



そうジェネ!このサイトは利用規約で
「商用・非商用問わず利用OK」「トレースOK」「加工OK」って明記されてるから、BananaCanvasの元絵として使うのは
✅全然OKジェネな



それなら安心して使えるね!



ただし、素材自体の再配布や販売などはNGって書いてあるから、そこだけ注意ジェネよ
❌ 入力しない方がいい元絵



逆に、👇こういうのは入力しない方がいいジェネ
- pixiv・Twitter・Pinterestなどの他人のイラストや写真(許可・ライセンス不明)
- アニメ・漫画・ゲーム・映画のスクショや一コマ
- 「トレスOK」だけ書いてあって、商用利用やAI利用について明記がない素材を
案件・商品用に使うこと



わかった!「自分の画像」か「利用OKが明記されてる素材」だけを入れればいいんだね



その通りジェネ!ちょっとでもグレーかな?って思ったら、
そもそもBananaCanvasに入れないのが一番安全ジェネな
✅ 安全にBananaCanvasを使うための3つのポイント



今回の話をまとめると、どんなことに気をつければいいのかな?



じゃあ今回は、ワガハイがまとめてやるジェネ!
3つのポイントに整理するジェネよ
1. 他人の画像を「直接入力」に使わない



BananaCanvasの参照画像にアップロードするのは
- ✅自分の作ったオリジナルラフ画像
- ✅自撮り写真・自分で撮影した写真
- ✅「商用利用OK」「トレスOK」と明記された素材集



👆この3種類だけ
にしておくのが安全ジェネな
2. 「寄せに行かない」を意識する



仮に既存の作品を参考にするときも
これを心がけるんジェネよ!
- ✅特定の1枚を再現しようとしない
- ✅カメラ位置・手足の角度・表情を自分で決める
- ✅「あの作品のアレンジ」とわからないレベルまで変える
3. 自作の「下地」を大切にする



そして、最終的にAIに渡すのは
- ✅3Dデッサン人形で組んだポーズ
- ✅自撮りをベースにしたラフ画
- ✅自分で考えて描いたアタリ



こういう「自分で作った下地」だけにしておくと、
法律的にも倫理的にも安心ジェネ



なるほど!確かにこれなら堂々と「自分の作品です」って
言えるもんね



そうジェネ!ワガハイの教えをしっかり覚えておくジェネよ
おわりに
今回は、BananaCanvasを使う際の著作権の注意点について、ジェネコと一緒に整理してみました。
最初は「難しそう…」と思っていましたが、要点を整理すると:
- 「類似性」と「依拠性」 の両方が揃うと著作権侵害のリスクが高まる
- 「寄せに行かない」「オリジナル要素を混ぜる」 ことが大切
- 「自作の下地を使う」 ことで安全性が大幅にアップする
ということがわかりました。
もちろん、この記事は法的に正確性が保証されたアドバイスではありませんし、
最終的な判断は専門家の方に相談していただくのが一番です。
でも、これらのポイントを意識することで、安心してAI画像生成を楽しめるのではないでしょうか。
BananaCanvasを使って、皆さんもぜひ安全で楽しいAI画像生成ライフをお過ごしください!
関連リンク:
この記事が参考になりましたら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。
また、ご質問やご意見がありましたら、お気軽にコメントでお聞かせください。





コメント