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「自分のキャラが動いた!」リズとメイでたどる、画像・動画生成AIのはじめ方

リズとメイと始めるAIクリエイション。「自分のキャラが動き出す!」画像・動画生成AIのはじめ方
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ざすこ

こんにちは、道草 雑草子です! 今回は、自分のキャラを作り、絵や動画へ広げる入口を紹介します。

ジェネコ

こんジェネ〜! AIパートナーのジェネコ! AIイラストは進んでいるけど、今さら初歩を聞きづらい人もいそうジェネ。

ざすこ

初歩からでも大丈夫です。「AIで何が作れるの?」から、一緒に見ていきましょう!

この記事は、通常解説動画「AIクリエイションのはじめ方・ロードマップ編」と、私が共同執筆した『【キャラクターを創り動かす】画像・動画生成AI スタートガイド』をつなぐ、初心者向けの導入記事です。私が担当したのは、第2〜5章のハンズオン解説。説明を読むだけでなく、実際に手を動かして学ぶパートです。

本書の第2章は、ソフトの準備に入る前に「これから何を作れるようになりたいか」を共有するところから始まります。この記事も同じ立ち位置で、操作の説明を急がず、作例から創作のゴールを思い描く入口にします。

目指すのは、まず使い道のある一枚。次に、別の絵や動画を作るためのキャラクターの資料や場面の画像。そして、狙った動きの短い1カットです。いきなり全部を完成させるのではなく、一つずつ、次の制作につながるものを残していきましょう。

ジェネコ

自分のキャラの絵は、何に使えるジェネ?

ざすこ

そうだね、サムネイルやバナー、物語の挿絵にも使えるよ。

ざすこがPCで制作し、メイとリズのイラストやキャラクター資料へ展開する既存スライド
書籍制作スライドより。「作る人」はざすこ、「作品に登場するキャラクター」はメイとリズです。
目次

まずは「こんな作品を作ってみたい」を見つけよう

道具の名前を覚える前に、目指したい作品を見てみましょう。同じキャラクターでも、紹介用のサムネイル、物語の一場面、スタンプやグッズに展開するためのデフォルメ素材など、使い道はさまざまです。

ジェネコ

道具の名前は、全部覚える必要があるジェネ?

ざすこ

えっとね、最初は作りたい一枚を選べば大丈夫。
必要な道具は、その後で一緒に確かめていきましょう!

そして、一枚のキャラが「動く場面」へ

こちらは、リズとメイが渋谷で待ち合わせる約15秒の動画サンプルです。キャラクターの姿だけでなく、待つ表情、出会う瞬間、二人で歩き出す流れまで、作品にしていくイメージを見てください。

書籍制作時のSeedance2.0動画作例(約15秒・音声あり)。自動再生はしません。

動画を直接ひらく|今回の記事で新しく生成した動画ではありません。

ここからは、書籍冒頭の制作素材から選んだ15点を、6つの使い道に分けて紹介します。「自分なら何に使いたいか」を考えながら見てみてください。作るのはざすこ、メイとリズは作品に登場するキャラクターです。

① サムネイル|作品の内容を、ひと目で伝える

自己紹介、雑談、初配信、ダンス。同じキャラでも、表情・文字・色の組み合わせで伝わる内容が変わります。自分の動画や作品を紹介するなら、まず一枚の告知画像を目標にしてみましょう。

ジェネコ

サムネやバナーは、活動するたびに必要ジェネ。毎回作るのは大変ジェネ?

ざすこ

そうそう、時間は抑えて、完成度も種類も欲しいんだよね。そこでAIイラスト生成が役立つということです。

メイの自己紹介サムネイルのデザイン作例
自己紹介・告知のサムネイル
笑顔のメイと雑談の文字を組み合わせたパステル色のサムネイル作例
雑談のサムネイル:笑顔と柔らかな色で雰囲気を伝える。
リズの顔と初配信の文字を組み合わせた紫色のサムネイル作例
初配信の告知:顔を大きく、伝えたい言葉を主役に。
腕を上げたリズと踊ってみたの文字を組み合わせたサムネイル作例
ダンス動画:ポーズと文字で内容を伝える。

見るポイント:キャラの顔と見出しが競合していないか、小さく表示しても主題が分かるか。作例中の日付やURLなどの表記はデザイン例で、実際の配信予定・アクセス先の案内ではありません。

ジェネコ

AIには、どの部分を手伝ってもらうジェネ?

ざすこ

えっとね、表情や衣装、背景を変えた絵の候補づくりってとこかな。
そこから選び、文字や配置を仕上げるのは自分という感じです。

② ヘッダー・バナー|キャラの活動や世界観を紹介する

横長の画像なら、顔だけでなく、名前・背景・動作も使って「どんなキャラか」を紹介できます。メイは歌うステージ、リズは街とダンス。それぞれの雰囲気を一枚にまとめた例です。

マイクを持って歌うメイの横長ヘッダー作例
メイのヘッダー:歌う姿で「アイドルらしさ」を伝える。
街で踊るリズと名前を組み合わせた横長ヘッダー作例
リズのヘッダー:街と動きで「ダンサーらしさ」を伝える。

見るポイント:名前を置く余白と、キャラを見せる場所。サムネイルやヘッダーの文字・装飾を含む全工程が、一度のAI生成で完成したという意味ではありません。

③ 衣装替え|同じキャラで、季節の一枚を作る

いつもの衣装に加えて、お正月の着物やクリスマスの衣装へ。キャラを作ると、季節の挨拶やイベント用の投稿にも楽しみが広がります。

黒地に白い花柄の着物を着て笑顔で手を広げるリズ
着物姿のリズ:お正月の挨拶や季節の投稿へ。
赤いサンタ衣装でプレゼントを差し出すメイ
サンタ衣装のメイ:プレゼントと表情で季節感を演出。

見るポイント:服を変えても、髪・瞳・色の目印から同じキャラだと伝わるか。変更前後を同条件で比較した実験ではなく、書籍制作時の別々の作例です。

実Prompt・保存設定を読む:着物姿のリズ(PNG記録全文)
happy_new_year,(black Kimono with white floral pattern:1.3),golden embroidery,obi,furisode,(thick white feather shawl:1.1),
(be surprised:1.3),(wink:1.3),smile,:d,(open mouth:1.2),(open eyes wide:1.1),
1girl,(big breasts:0.7),brown_skin,gyaru,Long Side ponytail,light pink hair,(yellow green strict hair:1.2),two-tone hair,hair detail,streaked hair,light blue eyes,(detailed eyes:1.1),
standing,(looking_up:1.2),simple background,white background,dynamic_angle,from_above,looking_at_viewer,
Negative prompt: (worst quality,low quality,normal quality:1.6),(nsfw,naked,nude,,exposed breasts,nipples:1.6),bad hand,missing fingers,bad fingers,extra fingers,frame out,put out of the screen,put out of the frame,no overflow,contained within frame,avoid exceeding borders,
Steps: 28, Sampler: DPM++ 2M SDE, Schedule type: Karras, CFG scale: 5, Seed: 4183704507, Size: 832x1216, Model hash: 16c7d44b64, Model: sierunami_v1, Denoising strength: 0.4, ADetailer model: face_yolov8n.pt, ADetailer confidence: 0.3, ADetailer dilate erode: 4, ADetailer mask blur: 4, ADetailer denoising strength: 0.4, ADetailer inpaint only masked: True, ADetailer inpaint padding: 32, ADetailer version: 25.3.0, Hires Module 1: Use same choices, Hires CFG Scale: 5, Hires upscale: 1.5, Hires upscaler: R-ESRGAN 4x+ Anime6B, Version: f2.0.1v1.10.1-previous-669-gdfdcbab6, Module 1: sdxlVAE_sdxlVAE
ジェネコ

このPrompt、AIへの指示文をコピーすれば、同じリズが作れるジェネ?

ざすこ

う~ん、どのツールでも同じ絵になるとは限らないんだよね。正確には生成するモデルによって出力結果は変わるので、特徴の伝え方の参考にしてくださいね。

④ デフォルメ|スタンプやグッズに展開する素材へ

頭を大きく、体を小さく描くデフォルメ表現。表情やしぐさを読み取りやすくすると、会話に添える絵や、小さなサイズで使うキャラ素材を考えやすくなります。

指を口元に添えた白黒衣装のデフォルメ姿のメイ
デフォルメ姿のメイ:小さくても髪・リボン・衣装が目印に。
振り返って手を広げるデフォルメ姿のリズ
スタンプ・グッズへ展開するキャラ素材

見るポイント:小さくしても表情が読めるか、髪型や衣装の特徴が残るか。掲載画像は素材の作例で、透過処理・入稿データ・商品化や審査通過まで完了したものではありません。

実Prompt・保存設定を読む:デフォルメ姿のメイ(PNG記録全文)
1girl,(small breasts:1.2),hime cut,(huge twin tails:1.2),light blue hair,(pink strict hair:1.2),two-tone hair,hair detail,streaked hair,pink eyes,(detailed eyes:1.1),facial detail,pure white clothes,gothic_lolita,black ribbon,sleeveless,gold bracelet,thigh-high socks,
full body,standing,upper_body,smile,
standing,smile,kind_smile,
(looking_up:1.2),looking_afar,looking_ahead,head_tilt,covered_mouth,finger_to_mouth,frustrated_brow,anguish,thinking,simple background,white background,, solo,(chibi:1.2),cute,kawaii,(full body:1.3),
simple background,white background,margin around the subject,
Negative prompt: (worst quality,low quality,normal quality:1.6),(nsfw,naked,nude,,exposed breasts,nipples:1.6),bad hand,missing fingers,bad fingers,extra fingers,frame out,put out of the screen,put out of the frame,no overflow,contained within frame,avoid exceeding borders,, frame out,put out of the screen,put out of the frame,no overflow,contained within frame,avoid exceeding borders
Steps: 27, Sampler: DPM++ 2M SDE, Schedule type: Karras, CFG scale: 5, Seed: 3518481524, Size: 1024x1024, Model hash: 16c7d44b64, Model: sierunami_v1, Denoising strength: 0.4, ADetailer model: face_yolov8n.pt, ADetailer confidence: 0.3, ADetailer dilate erode: 4, ADetailer mask blur: 4, ADetailer denoising strength: 0.4, ADetailer inpaint only masked: True, ADetailer inpaint padding: 32, ADetailer version: 25.3.0, Hires Module 1: Use same choices, Hires CFG Scale: 5, Hires upscale: 1.5, Hires upscaler: R-ESRGAN 4x+ Anime6B, Version: f2.0.1v1.10.1-previous-669-gdfdcbab6, Module 1: sdxlVAE_sdxlVAE

⑤ 表情・ポーズ・構図|一枚の印象を変える

顔を近くに見せるメイと、観客を背に大きく動くリズ。キャラを画面のどこに置き、どこから見るかを変えると、親しみやすさや勢いを表現できます。

頭の上に手を構え、上を見て笑うメイの寄りの構図
メイの顔に寄った構図:視線と手のポーズで印象を作る。
観客を背に、手を大きく伸ばして踊るオレンジのパーカー姿のリズ
観客を背にしたリズ:大きな動きで画面に勢いを出す。

見るポイント:視線、手の形、体の向き。指示した言葉と出た絵が一致するとは限りません。気に入った表情を選ぶだけでなく、手や衣装の違いも確認します。

実Prompt・保存設定を読む:メイの寄りの構図(PNG記録全文)
1girl,hime cut,(huge twin tails:1.2),light blue hair,pure white clothes,golden strict hair,streaked hair,two-tone hair,gothic_lolita,happy,standing,pink eyes,upper_body,looking_at_viewer,black ribbon,looking_up,from_above,close-up,dynamic_angle,henshin pose,grin,
Negative prompt: (worst quality,low quality,normal quality:1.6),(nsfw,naked,nude,,exposed breasts,nipples:1.6),bad hand,missing fingers,bad fingers,extra fingers,
Steps: 25, Sampler: DPM++ 2M SDE, Schedule type: Karras, CFG scale: 5, Seed: 2475923692, Size: 896x1152, Model hash: 16c7d44b64, Model: sierunami_v1, Denoising strength: 0.6, Hires Module 1: Use same choices, Hires CFG Scale: 5, Hires upscale: 1.5, Hires upscaler: R-ESRGAN 4x+ Anime6B, Version: f2.0.1v1.10.1-previous-669-gdfdcbab6, Module 1: sdxlVAE_sdxlVAE

⑥ 物語の一場面|キャラが登場する世界を描く

ステージで輝くメイ、夜の街で違う表情を見せるメイ、街のにぎわいの中にいるリズ。背景や光も考えると、人物紹介から「物語のワンシーン」へ進めます。

光に包まれたステージで腕を上げるメイの作例
物語や世界観を伝える一場面
青いネオンに照らされた街で頬をふくらませるメイ
夜の街のメイ:光の色と表情で、いつもと違う雰囲気に。
にぎやかな街で手を上げるリズのイラスト
街を背景にしたリズ:キャラクターが暮らす場所まで想像する。

見るポイント:場所・時間帯・気持ちが伝わるか。「この次に何が起きる?」と考えれば、冒頭の待ち合わせ動画のような短い場面を作る発想にもつながります。

上の実Prompt欄は、該当PNGに保存されていた指示文・除外指定・設定の全文です。入力画像の有無を含む全操作履歴や、同じ条件での再生成は未確認です。記録がない画像のPromptや制作ツールは補っていません。完成例を見て目標を決め、具体的な操作は書籍の実習で順に確認してください。

場所と場面の流れを、画像で考える

背景のイメージと、場面を並べた絵コンテも紹介します。絵コンテとは、映像の流れを絵で整理したもの。「どこで」「誰が」「どんな順番で動くか」を考えると、動画にしたい内容が具体的になります。

渋谷の街並みと横断歩道を描いた背景イメージ
書籍制作資料:場所のイメージを伝える背景画像。
メイが待ち、リズと出会い、一緒に歩き出す9コマの絵コンテ
書籍制作資料:場面の流れを整理した絵コンテ。完成動画とは構図・動作に違いがあります。

ここに載せた背景画像・絵コンテは、同じ書籍制作フォルダにある関連資料です。この2枚をそのまま入力して、この動画が得られたと確認できているわけではありません。実行時の入力画像一式とPrompt全文の対応は未確認のため、ここでは再現手順ではなく、目指せる作品と制作の考え方を紹介しています。詳しい実習は書籍で順に進めていきましょう。

最初から、これを全部できる必要はありません。「自分なら何に使いたいか」が見えてきたら、次は、その作品に何度でも登場させたくなるキャラクターを考えてみましょう。

作りたいものが見えたら|準備から、キャラクターが動くまで

動画で案内している創作の流れを、この記事では次の5段階でたどります。これは書籍の章番号ではなく、作業の道順です。すべての道具を一度に覚える必要はありません。

  1. 環境を準備する:自分のPCで作るか、インターネット経由の環境を使うかを選ぶ。
  2. キャラの設定を考える:名前・性格・活動・見た目の目印を言葉にする。
  3. 画像で姿を作る:候補を見比べ、残したい髪型・衣装・表情を選ぶ。
  4. キャラクターシートにまとめる:正面・横・後ろ姿など、同じキャラを描くための資料を用意する。
  5. 短い動画へ進む:まず短い動きを試し、場面の流れを考えて作品へつなげる。

ここで大切なのは、動画を作りたいときほど、元になるキャラの設定と画像を先に整えること。資料があっても生成結果が完全にそろうとは限りませんが、髪や衣装の違いに気づき、選び直す基準になります。

まず動画で、創作を始める準備をつかもう

「AIでキャラクターを作って、動かすまで、どんな順番で進めればいい?」という方は、まずシリーズ第一弾の「ロードマップ編」からどうぞ。創作作業の全体像をつかんでから、自分に合う環境の準備へ進めます。

ジェネコ

動画が2本あるけど、どちらから見るジェネ?

ざすこ

うん、まず1本目で全体像が分かるよ。自分のPCで作る準備は、2本目の「ローカル編」で紹介しています。

① はじめに|AIクリエイションの全体像を知る

YouTubeでAIクリエイションのはじめ方・ロードマップ編を見る

② 次に|自分のPCで始める準備をする

「どんな画面を使うの?」「自分のPCで始めるには、何を用意するの?」という方は、こちらの通常解説動画からどうぞ。

YouTubeで環境構築・ローカル編を見る

この動画は、手元のPCでソフトを動かす「ローカル環境」の準備を扱います。書籍のキャラクター制作や動画生成を、すべて一度に解説する動画ではありません。

本書には、インターネット経由で計算機を利用する「クラウド」の方法も載っています。高性能なPCの購入を、全員の最初の課題にする必要はありません。自分の環境で何ができるかを知り、無理のない入口を選んでいきましょう。

画面を見て準備の流れをつかむのが動画。手元で読み返しながら、画像からキャラクター、動画へと実習を進めるのが書籍。それぞれを、必要なところで使ってもらえたらうれしいです。

リズとメイ。「一枚できた」の、その先を楽しむ

本書の作例に登場するのは、AIアイドルの「響姫メイ」と、AIダンサーの「渋谷リズ」です。

最初に考えたいのは、髪や服だけでなく「その子が何者なのか」。どんな性格で、どんな世界にいて、何をするキャラなのかを決めると、描きたい表情や場面も考えやすくなります。案がまとまらなければ、AIチャットに相談し、気に入った要素を自分で選ぶところから始められます。

メイは、淡い水色とピンクの長いツインテール、ピンクの瞳、白を基調に黒いリボンを合わせた衣装。リズは、褐色の肌と青い瞳、ピンク系の髪に明るい差し色、オレンジのパーカー。見た目にも違いがあり、それぞれの人物像を考えながら作っていきます。

響姫メイの公式キャラクターシート。正面・横・後ろ姿と顔の特徴
響姫メイのキャラクターシート。髪や瞳、衣装など、次の生成でも残したい特徴を見返す資料です。
渋谷リズの公式キャラクターシート。褐色の肌、髪型、衣装と各方向の姿
渋谷リズのキャラクターシート。メイと混ざらないよう、リズらしい色や形を整理します。

気に入った一枚ができると、「笑った顔も見たい」「別の場所に登場させたい」「二人が出会う場面を作りたい」と、次のアイデアが浮かびます。

そのときの手がかりになるのが、キャラクターの設定と資料です。毎回ゼロから説明するのではなく、残したい特徴を確かめながら、表情・ポーズ・場面を変える。「きれいな一枚」から「また登場させたいキャラクター」へ進むための準備を、本書では実際に体験します。

ジェネコ

キャラシートには、横や後ろ姿も必要ジェネ?

ざすこ

そうそう、別の角度でも髪や衣装を確かめるためなんだよね。キャラを描くときの「見た目の説明書」という感じです。

書籍の第2〜5章で、創作の土台を一つずつ身につける

動画の道順をつかんだら、書籍では操作を実際に試していきます。第2章で創作の到達点を知って環境を整え、第3章で画像生成の基本、第4章でキャラクターづくり、第5章で動画生成へ。動画の制作手順と書籍の章立ては役割が違うため、ここからは本の順番に沿って、何を学べるかを紹介します。

ざすこが環境を準備し、画像を作り、メイの設定を整理し、リズとメイの動画へ進む4段階の説明図
この記事用に制作した説明図です。ソフトの実行画面や、書籍制作時の生成結果を示すものではありません。

第2章|作りたいものを考え、道具を用意する

第2章の入口では、制作に入る前に到達点を確かめます。サムネイルやバナーに使える一枚、次の画像・動画生成に使うキャラクターシートや場面の画像、そして短い動画。この記事の冒頭で作例をたくさん見せたのも、「自分は何に使いたいか」を先に見つけてもらうためです。

たとえば目標が「自分のキャラの紹介動画」でも、最初の一歩は基準になる一枚でかまいません。衣装や横顔を確かめる資料を足し、動画の方式に合わせて開始場面などの画像を用意する。素材を積み重ねてから、まず短い1カットを試します。

そのうえで、ローカルとクラウドの違いを知り、自分に合う環境を準備します。ソフトの導入や起動だけでなく、生成した画像の保存先や、作業を終えるときの操作も大切です。

「生成できたのに、画像がどこにあるか分からない」となると、次の創作につなげにくくなります。お気に入りの画像と、そのときの指示・条件を残せるところまで整える。環境づくりは、作品を積み重ねるための土台です。

ジェネコ

完成した画像を保存するだけでは足りないジェネ?

ざすこ

うん、指示文・道具・設定も残すと便利。「笑顔に変えた」など、試したこともメモしておくと役立つよ。

ローカル環境の準備を画面で確認したいときは、前の「まず動画で、創作を始める準備をつかもう」で紹介した2本目の動画に戻ってみてください。

第3章|言葉で一枚を作り、結果を見て調整する

AIに伝える指示文を「プロンプト」と呼びます。何を描いてほしいか、どんな表情や雰囲気にしたいか。それを言葉にして、結果を見ながら調整します。

英単語や英文のプロンプトを入力して画像を生成する仕組みの既存スライド
書籍制作スライドより。ここではStable Diffusion系の実習で使う、英単語や英文による指定を示しています。

大切なのは、長い指示を覚えることだけではありません。変えたいところが表情なら、ほかの条件まで一度に大きく変えず、結果を比べてみる。すると、どの指定が何に影響したのかを確かめやすくなります。

ジェネコ

表情も背景も、まとめて直せばいいジェネ?

ざすこ

そうだね、何が効いたか知りたいなら、まず一つ。背景を残し、表情だけ「笑顔」に変えると比べやすいよ。

本書では基本操作に加え、生成条件の調整や、拡大・部分修正も扱います。うまくいかないときに同じ操作を繰り返すだけでなく、「どこを直したいか」に合う方法を選ぶためです。

一枚目から完璧でなくても大丈夫。「気に入ったところ」と「次に変えたいところ」が見つかれば、それが次の一回への手がかりになります。

第4章|キャラクターの「その子らしさ」を育てる

キャラクターづくりでは、髪型や服だけでなく、性格、得意なこと、苦手なこと、暮らしている場所も考えます。AIとの会話を使って案を出し、その中から自分が残したい要素を選んでいきます。

草案ができたら、描き方を変えて仕上げたり、表情やポーズを展開したりします。

ざすこが操作し、メイの草案画像とプロンプトから描き直した画像へつなぐ既存スライド
書籍制作スライドより。草案画像に指示文を合わせ、別の描き方へつなげる考え方。図中の作例は当時の素材で、今回新しく再生成した比較ではありません。

「この雰囲気は好きだけれど、髪型が違う」「表情はよいけれど、衣装の目印がなくなった」。そんな違いに気づくためにも、キャラクターシートが役立ちます。

本書では、画像の形やポーズを参考にする方法や、追加データで表現の幅を広げる方法も扱います。ただし、道具を増やすこと自体が目的ではありません。作りたい姿に近づけるために、必要なものを選んで使います。

補足作例|同じキャラで、違う世界へ

書籍制作の素材から、ブログ用に二つの補足作例を紹介します。ここでは仕組みの完全な再現手順ではなく、場面を変えると作品の印象がどう広がるかを見てください。

オレンジのパーカー姿で大きなラジカセを持ち、グラフィティのある場所にいる渋谷リズの実作例
リズの補足作例。髪・肌・衣装の目印に、ラジカセや背景の要素を組み合わせています。

実Prompt:リズの場面指定(保存PNGから抜粋)

<lora:Boombox:0.7>,b00m,boombox,holding boombox,grin,<lora:Graffiti:1>,gr4ff1t1,graffiti

「ラジカセを持つ」「にやりと笑う」「グラフィティ」といった場面の指定です。LoRA(ローラ)は、生成に追加の表現を取り入れるためのデータ。この作例の保存情報には、BoomboxとGraffitiの使用が記録されています。

お菓子の家やキャンディーに囲まれた、白と黒の衣装の響姫メイの実作例
メイの補足作例。キャラクターに加えて、どんな世界に登場させるかを考えると、絵の楽しみ方が広がります。

実Prompt:メイの場面指定(保存PNGから抜粋)

<lora:CandylandV2:0.8>,outdoors,oversized food,candy cane,cloud,sweets,cake,fruit,chocolate,swirl lollipop,icing,lollipop,cupcake,candy,sprinkles,doughnut,cookie,ice cream cone,gingerbread house,kind_smile,:d

お菓子や果物、お菓子の家などの指定に、CandylandV2の追加データを組み合わせた例です。

二つのPrompt欄は、保存画像に残っていた実際の指示文のうち、場面に関する部分の抜粋です。キャラクター指定・避けたい要素・補正設定などの全文ではないため、この部分だけで同じ画像を再現する手順ではありません。

記録上、使用モデルは両方ともsierunami_v1。画像の開始状態を決める数値「Seed」はリズが268591837、メイが3247097637です。今回確認したのは保存PNGの生成情報で、入力画像の有無を含む当時の全操作履歴や、同条件での再生成は未確認です。

また、キャラクターの特徴がいつも完全に保たれるわけではありません。たとえばメイの髪の長さも、設定資料と見比べて確認したい点。「違いに気づいて選ぶ」ことも、作り手の仕事です。

第5章|画像や資料から、短い動画へ

用意したキャラクターを、今度は動く場面へつなげます。本書の実習には、次の三つの入口があります。

ジェネコ

キャラができたら「動かして」と頼むジェネ?

ざすこ

うん、その前に「メイが待つ→リズが来る→一緒に歩く」と考えると、動きが具体的になるよ。

  • 一枚の画像を出発点にして、動きをつける。
  • 最初と最後の画像を用意して、その間の変化を作る。
  • キャラクターシートや絵コンテを参考に、場面の流れを作る。

絵コンテとは、映像の流れを絵と短い説明で整理したものです。「誰が、どこで、何をするか」を先に考えると、動画に伝えたいことを整理しやすくなります。

ざすこがメイとリズのキャラクターシートや場面資料を使い、動画へつなぐ既存スライド
書籍制作スライドより。キャラの姿を伝える資料と、場面の流れを伝える資料を用意して動画につなぐ考え方を示す説明図です。画面内の映像を、今回の実行結果として示すものではありません。

本書では、リズとメイの待ち合わせを題材にした短い場面づくりも扱います。一枚の絵だけでは伝えきれなかった、出会う瞬間の表情や、二人の距離感。動きを加えると、そこにも創作の楽しみが生まれます。

一方で、最初から長いアニメーションを一度に完成させようとすると、確かめるところも増えます。まずは短い場面から。動きが意図と違えば、元画像や指示を見直す。画像づくりで身につけた「見て、選んで、調整する」が、動画づくりにもつながります。

使う方式によって、対応するモデルや実行環境、費用は異なります。本書には有料サービスを使う実習もあり、すべて同じ道具で、無料でできるという意味ではありません。

AIに全部任せるより、「自分が選ぶ」を楽しもう

AIが出した結果を、そのまま正解にする必要はありません。きれいでも、そのキャラクターらしくない絵はあります。動きが大きくても、作りたい場面と違う動画もあります。

「ここは残したい」「ここは変えたい」と決めるのは、作る側です。私は、そこにAIクリエイションのおもしろさがあると思っています。

始める前から、すべての設定やツールを覚える必要はありません。まずは「このキャラクターを、こんな場面に登場させたい」を一つ考える。試した結果を残し、次の一枚に生かす。それを繰り返しながら、自分の作品を育てていきましょう。

短い動画ができたら、気に入ったカットをつないだり、音楽に合わせて編集したりする楽しみもあります。ただし、まずの到達点は長編の完成ではなく、意図した短い場面を作ること。サムネイルやグッズ向けの画像も、用途に合わせた文字組みや仕上げ、利用条件の確認は別に必要です。

動画で準備をつかみ、書籍で創作をつなげる

「AIで絵を作ってみたい。でも、今さら初歩から聞くのは少し気が引ける」。そんな方にも、作例を見ながら、自分のペースで手を動かしてもらいたい。その入口として紹介したいのが、私も共同執筆した『【キャラクターを創り動かす】画像・動画生成AI スタートガイド』です。

この本が目指すのは、きれいな画像を一枚出して終わることではありません。自分のキャラクターを考え、姿を作り、そのキャラが動く場面へつなげること。この記事で紹介したリズとメイのように、「この子で次は何を作ろう?」と考えるための土台を、実習を通して学べます。

私が担当したのは、第2〜5章のハンズオン解説です。ハンズオンとは、説明を読みながら実際に操作して学ぶこと。環境の準備から画像生成、オリジナルキャラクターづくり、動画生成へと進みます。動画で全体像をつかんだあと、手元でページを見返しながら取り組む使い方もおすすめです。

「最初の一枚を作りたい方」「自分のキャラを作品に登場させたい方」「画像から動画へ進んでみたい方」は、まず気になる作例を目標にしてみてください。最初から全部を覚えたり、長い動画を完成させたりする必要はありません。できたものを残しながら、一歩ずつ取り組んでいきましょう!

実習だけでなく、生成AIの基礎知識や、生成AIとの向き合い方を考える章もあります。何ができるかを知ることと、どう使うかを考えること。その両方を学ぶ入口として、出版社の紹介・目次もあわせてご覧ください。

ジェネコ

まず一つ試すなら、何から始めるジェネ?

ざすこ

そうだね。「自分のキャラの紹介に使う一枚」なら始めやすいと思う。動画はその先で大丈夫だよ。

ざすこが実習パートを執筆。画像・動画生成AIスタートガイド:キャラを創る、その先の動くまで。Amazonで書籍の詳細を見る
画像をクリックすると、Amazonの書籍詳細・予約情報へ移動します。
画像・動画生成AIスタートガイドの正式な書影
『【キャラクターを創り動かす】画像・動画生成AI スタートガイド』

著者:AICU media 編集部/白井 暁彦/道草 雑草子(ざすこ)
出版社:SBクリエイティブ
発売予定日:2026年9月19日
定価:3,300円(税込)/B5判・320ページ

Amazonで書籍の詳細・予約情報を見る

出版社の紹介・目次を見る

YouTubeで環境構築・ローカル編を見る

本書には第2〜5章の実習に加え、生成AIの基礎知識や、生成AIとの向き合い方を扱う章もあります。操作だけでなく、使うときの考え方にもふれたい方は、出版社の目次も確認してみてください。

まずは、使いたい場面を一つ決め、キャラの設定と基準になる一枚を用意する。次にキャラクターシートを整え、短い動きへ進む。道具の名前を全部覚えることより、今の一歩に必要なことを確かめていきましょう。

「AIで何か作ってみたい」から、「このキャラクターで、次は何を作ろう」へ。動画と書籍が、その最初の一歩になればうれしいです。

出典・ご利用にあたって

構成の参考:『【キャラクターを創り動かす】画像・動画生成AI スタートガイド』初版1刷、第2章「画像と動画を生成する準備を整えよう」。特に2-1(24〜29ページ)の創作の到達点と、2-2以降の環境を準備する流れを、ブログ向けにかみ砕いて紹介しています。

章の紹介は本書初版1刷と書籍制作資料に基づきます。書誌情報はSBクリエイティブ公式紹介で2026年9月9日に確認しています。価格・発売日・予約や在庫状況は、出版社・販売店の最新案内をご確認ください。

この記事は共著者による書籍紹介です。既存の書籍制作スライド、保存済みの補足作例、この記事用の新規説明図を、キャプションで区別しています。書籍本文や付録を丸ごと転載するものではありません。

生成結果や動作を保証するものではありません。ツール・モデル・追加データ・入力素材の利用条件や、サービスの機能・料金は変わる場合があります。実習時や作品の公開・販売前に、各公式の最新案内を確認してください。

※ざすことジェネコの会話は、記事の内容を分かりやすく伝えるために再構成したものです。

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この記事を書いた人

zasuko 生成AI解説系 Vtuver

個人で Youtubeで生成系AIツールの解説動画を投稿しています。
創作活動をする方向けに私の学んだツールの活用方法などについて発信しつつ自主製作での、イラスト、動画、漫画、最終的にはゲーム開発などのコンテンツ制作を目指しています✨🌱✨

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